4月2日 「 滋賀 / ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踏団 」


仕事を早めに切り上げて滋賀県のびわ湖ホールに向かう.
滋賀に来るのは久しぶり, 随分前に山の中の川沿いにバーベキューに行った以来かな.
そういえばあの日は寒かった.
ということは冬だったのかな, 友人の子供がベビーカーの中,あったかそうに寝ているの
を羨ましく見ていたことをよく憶えている.

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踏団の公演をみる.
ピナ・バウシュはドイツの振付家,コンテンポラリーダンスというのだろうか,みるのは初め
て,というよりもほとんど予備知識も無い状態.このあたりはマツモトのテリトリーなのです.

公演は「フルムーン」というタイトル.
何もないステージとその後方に水をたたえた川,境目には岩とも岬とも見て取れる造形物.
これらのなかでダンサーたちが身体をつかった表現を繰り広げてゆく,手足の所作だけじゃ
なく髪の毛の先や衣装のひだの流れ.身体についた水が動きに沿って飛び散ってゆくその
しずくまでに意思を感じることができる,あるいはそれは水と深く関係する人間の身体の一
部の延長としてのイメージなのか.  とにかく,生命的で感情的で圧倒的な公演だった.

帰ってからピナ・バウシュについて書かれたある文章を読んでいて深く共感する一文に出く
わした.
「ぼくは言葉を浮かべることなく,
ピナの舞台をこれまで見たことがないものを見るように見続けた」
そうだ,あのときぼくも同じように何も考えることなくみたことがないものをみるようにみつづけ
ていたんだ,と思った.

ところで,夜からの公演だったので,せっかくのびわ湖を見にいけなかったな,残念.
今回は写真がないので先月のアヒルに再登場を.